Mr.Childrenの部屋・臨時ニュース ミスチルトップ かさこワールド

・桜井君・小脳梗塞で入院!(2002/7/25)
ミスチル桜井、脳梗塞!ツアー全公演中止、年内活動休止!!

実はすでに体調不良でツアー初回の渋谷公会堂公演は延期されていた。
僕は渋谷が取れず、8・4の神戸公演をおさえていたから、
ほっとしていて、ちょうど昨日、神戸への往復飛行機も手配したところだった。

この大ニュースを聞いて思ったのは、まるで僕の突然の入院のように、
「神がくれたプレゼントなのだ」という想いだった。
もし自分が入院していなければ、真っ先に思ったことは、
ほんと大変な思いをしてやっと神戸のチケットをおさえたにもかかわらず、
中止になってしまい本当に残念だという気持ちだったろう。
でも僕と同じように突然の入院で、大好きな仕事もできず、多くの人に迷惑をかけ、
でも重症だから入院せざるをえないというやりきれない気持ちを、
桜井君も同じようにしているだろうとその気持ちがよくわかった。

そして何より、生き急ぐものへの「病気」という調整機能の不思議を思う。
僕もここ2年、自分では随分と突っ走ってきたと思う。
特に今年の3月、ほんとムチャクチャな生活を送っていた。
それをレーザー治療で簡単にその難を乗り越えようとしたが、
結果2週間の寝たきりになり、それでも自宅にいたから仕事を続け、
まだ歩けるような状態ではないのに、松葉杖を自力で買って来て、はってでも会社に行った。
そんなことを続けた結果、結局1ヶ月の入院となったのだろう。
まさか自分がこんなひどい腰痛だなんて。
元気だっただけに自分の病気の重さを理解するのに時間がかかったのだろう。

まさに桜井君も去年から今年にかけては生き急ぐ年だった。
目をみはるばかりの疾走ぶり。
5月アルバム発売に向けて、雑誌等の取材にいつになく勢力的に応じていたのに驚き、
あまりの多さにすべての雑誌を買うことをあきらめたぐらい。
さらにはアルバム発売したばかりにもかかわらず、新曲の発売とそれに伴うテレビ出演。
7〜10月に行われる小ホールコンサートと、11〜12月に行われる大ホールコンサートと、
年内に2つのコンサートツアーの実施。
その目まぐるしいほどの勢力的な活動は、 売れ始めてトップスターに駆け上がる、周囲に踊らされて、
自分を見失いそうな状況の中で突っ走っている時期とはまったく違った。
いままさに彼が仕事にのっているから自主的に積極的活動に転じたものだった。

そんなハードスケジュールを前に、神様がストップをかけた。
32歳で脳梗塞。
ストレスとか過度な疲労が原因ではないかという。
無理してコンサートをやってぶっ倒れるなんてことにならず、
神様がツアー前に休ませるためにドクターストップをかけたのだろう。
こんなに早期発見できたのは本当に幸運なことだ。
もし無理してコンサートに突入していたらきっと大変なことになっていただろう。

だからゆっくり静養してほしい。
そしてこの突然の病気と入院生活は、
表現者である桜井君の創作活動に大きなプラスになること間違いないだろう。
僕も椎間板ヘルニアと入院生活で、ある意味、人生観といったら大袈裟かもしれないけど、
やっぱり変わったし、今まで自分が知らなかった世界を知ることになり、
そして何より弱者に対する思いが変わった。
家族や親のありがたみを知った。
この入院生活で、僕は人間的に1つからがむけ、人間的に成長する機会となったと思っている。
それはきっと、今後の執筆活動に大きなプラスになるだろう。
それとまさしく同じように、桜井君の突然の入院は、
今まで以上に素晴らしい詞を書き、曲を作る、大きな契機となるだろう。


僕がミスチルが大好きなのは、桜井君の詞や考え方に共感を覚えるから。
僕の入院生活と桜井君の入院生活のシンクロで、さらにその共感度は深まることだろう。
僕の退院を前に桜井君の入院のニュース。
彼とは他人事とは思えない、そんな奇妙な同時期の入退院。
単に曲が好きだけでなく、桜井君の歩んできた道に共感するからこそ、
その曲がより深みを帯びて胸に突き刺さるのだ。

生き急ぐものへの神がくれたプレゼント。
それは僕だけではなく、桜井君にも贈られたようだ。
誰にでも突然の理不尽な病気や事故は起こりうる。
でもそれを契機にその経験を今後の人生に生かしていけるようにすれば、
プラス思考で辛いことも乗り切れるだろう。

「さてと起きてしまったものは仕方がない。僕は僕の今出来ることをやるとしよう。」
そんな桜井君のコメントに、まさしく病気になった時、
それをいかに冷静に受け止め、自分の中でプラスに変えていくかという、
お手本のような言葉かと思う。

・ミスチル解散?!
(2002/6/11)
「ひょっとしてミスチルは解散するんじゃないか・・・」
そんな不安を抱いたのが、ちょうど去年の今頃だった。
なぜなら、アルバム「Q」ツアーをやったばかりなのに、
そのわずか半年後に「ポップザウルス」という名の、別のツアーをやると聞いたからだ。

ここ最近のミスチルは1年半に1回アルバムを出し、
そのアルバムツアーをやはり1年半に1回やるというサイクルを繰り返した。
そんな「マイペース」のミスチルが、まるで生き急ぐように、
1年に別のツアーを2回もやり、しかもそのツアーはベストアルバム2枚組発売と合わせるものであり、
これまでの活動の集大成ともいえるべき内容となるからだった。

しかし「これは解散ではないな」とほっとしたのが、ベストアルバム発売後の1ヶ月後に、
早くもニューシングル「優しい歌」を発売することになったからだ。
もしこのシングルがベスト版に入るようなことになれば「これでミスチルは終わったな」と思ったが、
新しいシングルをベスト版に入れないということは、
これからまた新しい活動が始まることを意味しているはずだと思ったからだ。

ミスチルに限らず、バンド解散説が流れるのは、
1.人気バンドの解散説を流せば読者の興味を惹くというマスコミ的策略、
2.ベストアルバムの発売から、オリジナルアルバムのネタ切れ憶測、
3.ボーカルがバンド内の中で圧倒的な人気を誇り、かつ作詞作曲をしている場合、
この3点から考えると、ミスチルはまさしく解散説が流れてもおかしくはなかった。

今回のアルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」の発売を機に、
これまでにはなく、あちこちの雑誌やテレビに出ているミスターチルドレン。
雑誌インタビューの中で「解散説」について桜井君はこう言っている。
アルバム「Q」が完成するあたりで、もうミスチルでありとあらゆることをやりつくしてしまったのではないか?
という、いわゆる解散の危機を感じていた。(「Q」の発売は2000年9月)
しかし「Q」ツアーをやっている最中に(2000年11月)、今回収録したアルバム曲の半分以上ができ、
まだまだやれることを実感した。だからこそ新たなスタートを切るために、
これまでの活動を締めくくる意味でのツアーとベスト版を発売した。

つまりアーティスト自身の解散の危機と、僕(またはマスコミまたはその他聴衆)が感じた解散の危機には、
大きなタイムラグがあるということをここで言いたかった。
僕がひょっとして解散?と思ったのは2001年5月頃だが、
その頃、当のミスチルは、とっくに解散の危機を通り越し、新しい活動に向けて取り組んでいたのだ。
そう考えると、ベストアルバムが出たから解散ではないか?と騒ぎ立てるマスコミと、
それに乗じて「ホント?!」と惑わされる聴衆は、滑稽と言わざるを得ないだろう。

ツアー「ポップザウルス」で一番最後に歌った歌が「優しい歌」だった。
このシンプルで力強いポップ感あふれる曲は、
アルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」の中でも大きな意味を持っているが、
ミスターチルドレンの歴史の中でも、大きな転換点となる曲であることには間違いない。