●たった一人に届けばいい〜HANABI〜
ミクシィやブログに日記を書いたり、
誰かに何かを話したり、
メールしたり、電話したりして、
自分の想いを誰かに伝えたいって思うのは、
物書きや写真家やアーティストに限ったことではなく、
多くの人に共通すること。
自分の想いが多くの人に伝わればいい。
でも現実はそうはいかない。
すべての人が自分の想いを理解してくれるわけではない。
だから、いつも心のどこかで思うのは、
「たった一人に届けばいい」
「たったひとつ想いが伝わればいい」
という気持ち。
例えば自分が感動した旅の話を100人にしたとして、
その想いが伝わるのは1人いれば、
それで十分じゃないかって。
例えば自分が感動した旅の話を100個したとして、
1個伝わればそれで十分じゃないかって。
自分が伝えた想いは、
ついつい聞いた人全員が、
理解してくれるんじゃないかと勘違いしがち。
でも人は十人十色違うわけだし、
その時の状況や心情や体調や趣味嗜好があったりして、
すべての人に伝わるってことは、あり得ないわけです。
だからこそ、
たった一人でも、たったひとつでも、
自分の想いが伝わったら、
それはすごいことじゃないかって、
思い直してみてはどうだろう。
恋人や家族、友人であっても、
上司や部下や同僚であっても、
自分の想いが完璧に伝わると思うことが、
間違いなんじゃないか。
だからコミュニケーションとるのが無駄だとか、
所詮は人間一人なんだとか、
そんな悲観論を言うつもりはなくって、
伝わらないことを前提に、相手にどう伝えていくかを考えれば、
たった一人が二人、三人に伝わるようになり、
たった1個が2個、3個伝わるようになるんじゃないか。
だから僕らは、伝える想いを押しつけるんじゃなく、
伝える方法も考えなくちゃいけないのかなと。
想いを表現し、伝えることを職業とする、
物書きや写真家やアーティストなどは、
伝える技術を持っているから、
たった一人ではなく、多くの人に伝わり、
だからそれが仕事になる。
ミスチルの音楽を考えてみればわかるように、
それこそ何万、何十万人という人たちに、
想いが伝わって、感動させる。
これってとんでもなくすごいことだと思うわけです。
もちろん伝わる数を競えばいいってもんじゃないけど、
9/3発売のニューシングル「HANABI」を、
何十回、何百回となくリピートして聴いて、
感動している人が何万人、何十万人もいる。
やっぱりそれってすごい。
伝わる人の数って、
伝える表現手段の技術度と、
表現したい人の情熱度の、
掛け算なんじゃなかと思う。
いくら技術が優れいても、心がこもっていなければゼロになるし、
どんなに素晴らしい想いがあっても、
それに技術が伴っていなければ伝わらないわけだし。
私もミスチルを見習って、
多くの人に感動というか“気づき”を与えられるような、
そんな文章や写真活動を続けていきたいなと、
「HANABI」を何百回と聴きながら思っている。
誰もが皆、素敵な明日を願っていながら、
問題や悲しみの多い社会だけど、
そんな社会だからこそ、
問題や悲しみの“正体”に目を向け、
素敵な明日が訪れるきっかけを探していきたい。
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
HANABI、いいですね!
●HANABI・PVを削除するバカな音楽業界
HANABIのフルバージョンPV(プロモーションビデオ)が、
Youtubeにアップされていたが、
どんどん削除されている。
多分、レコード会社か所属事務所が、
削除依頼をしているのだと想像される。
こういう事態を見る度に、
音楽業界の前近代性、時代遅れのアホな対応にうんざりする。
なぜアホなのか。
1:ネットに流出してしまったものはとめらない
一度ネットに流出してしまえば、
何度削除しようが、それをパソコンに保存した人は、
いくらでもいるわけだし、ファイル交換サイトなどで、
いくらでもダウンロードできてしまう。
そもそも誰もが見れるテレビで演奏した映像ではなく、
「関係者」しか手に入らないはずのPVが、
こうも簡単に流出してしまうこと自体、
音楽業界の管理不十分なわけで、
いたちごっこのように、
ネットに何十件もの削除依頼をしている暇があったら、
流出先を追及するとか、
今後のPV管理をしっかり行うとか、
そういうことをまずやるべきじゃないのか。
2:フルバージョンPVって何のためにあるの?
そもそも疑問に思うのが、なぜフルPVが必要なのか。
発売前に新曲をプロモーションするだけなら、
フルPVを作る必要はなく、ショートPVだけ作ればいい。
ショートPVだけならいくらYoutubeにアップされようが、
宣伝になるからいいわけだし、
CDの売り上げにも影響はしないだろう。
仮にフルPVを制作したとしても、
ショートPVだけ関係者に配ればいいわけだ。
しかしまたここで疑問に思う。
今でこそYoutubeがあるから、
誰でも普通にフルPVを見れるけど、
これまでだったら一般の人はフルPVは見れなかったわけです。
じゃあ一般の人が見れないものを作って、
何のためになるのか?
単なる無駄金じゃないのか。
誰もフルPVが見れないのなら、
ショートPVだけで十分じゃないかという話だ。
3:ネット販売しないからこうなる
PVが流出してしまう背景は、
CD販売のみでネット先行販売しないからだ。
ネットならすぐに販売できるわけです。
ネットできちんと新曲が販売されていれば、
そこでみんなお金を払って買う。
ところがなぜかCD販売にこだわり、ネット先行販売しない。
そこにタイムラグが生じて、全曲聴けるPVがあれば、
みんな動画サイトで無料で聴いてしまうわけです。
それこそ今はiPodでは動画も見れるわけだから、
PV付き新曲をネットで先行販売すればいい。
たとえば公式ホームページに試聴のような形で、
ショートPVだけアップして、
そこからダウンロード販売誘導すれば、
ミスチルクラスになれば、相当な売り上げが見込める。
そういう時代に合わせた販売方法をせず、
前近代的な方法で未だにプロモーションやってるから、
フルPVが発売前にネットで何百万回と聞かれて、
アーティストやレコード会社の利益損失をしている。
こんなバカなことはない。
4:CD発売前にテレビで流すからこうなる
ネット時代に発売前に流出されたくなかったら、
発売前のテレビタイアップとか、
音楽番組出演とかやめるべきだと思う。
HANABIでいえば、ドラマの主題歌として使われ、
その音源がすでにネットで流出している。
発売未定の「少年」は、テレビ番組でフルで歌ってるのが、
流出してしまう。
まだあまり売れていないアーティストだったら、
自分たちを知ってもらうために、
発売前にタイアップしたりテレビ番組に出る必要はあると思うけど、
ミスチルのように何百万人とファンがいるアーティストなら、
発売前に変な音源の出し方をすると、
こうやってネットで流出騒ぎが起きてしまうわけです。
だったらテレビタイアップと同時に発売するとか、
そういう風にタイムラグをなくさないと、
今後もこのようなことが何度でも起きると思う。
お金を払って音楽を買ってくれるお客様(ファン)を第一に考えれば、
くだらんタイアップで音楽を流す前に、
まず新曲をリリースすべきだと思う。
5:環境を訴えるならCD販売をやめるべき
私はミスチルが大好きだから、あえてあまり言わなかったけど、
ミスチル好きではない人が冷静に批判すれば、
apbankfesなんかやって環境を訴える暇があるんだったら、
まずは環境を訴えるアーティストが、
CD販売をやめることからはじめることが、
どれだけ環境にいいか、ということだろう。
歌詞カードの紙。CDやCDケースなどの原材料。
そんなもの微々たるものかしれないが、
ミスチルクラスで50万枚とか100万枚売れるとなると、
ものすごい資源量になる。
しかもみんな大事に持っているわけだから、
リサイクルされることもない。
単にCDの材料の問題だけではない。
CDを作るには工場で機械を動かすために、
電気代とかがかかるわけだし、
販売店の電気代だってかかる。
さらには全国流通させるために、
トラックなどを使って運ぶために、
CO2が排出され、枯渇する石油が使われる。
今は過渡期だから、いきなりCD販売なしにして、
ネット販売だけというのは無理かもしれないけど、
本当にアーティストもファンも環境のことを考えるなら、
CDをやめてネットで購入すればいいわけです。
必ずこういうと「それは味気ない」
「ジャケットや歌詞カードが欲しい」という。
それは私も同じ。
しかしapbankfesのダイアローグで誰かが、
何か1つでもいいから、生活で我慢すること。
何か1つ、欲望を抑えること。
そこからはじめることが環境への第一歩。
みたいなことを言っていたように、
環境を訴えるなら、今の経済社会のままでは、
もう成り立たないわけです。
でもだからといってね、
クーラーやめて熱中症になって、
体調を崩してしまうというのは、
何のための環境かという話になり、
本末転倒なおかしなことなわけです。
だったらクーラー我慢するんじゃなく、
人間の生存に支障のないCDを我慢しネットで買う。
我慢するといったって、
ネット販売だろうが音楽を聴くことに支障はないわけです。
むしろPV付きで桜井さんの動画があって、
そこに歌詞が流れていたら、
それはそれでCDよりはるかにいいんじゃないかとも思う。
フルPVをバカみたいに削除依頼する音楽業界。
時代に合わせた音楽業界のあり方とは何か、
アーティストの利益を守るためにどんな販売方法が必要なのか、
地球環境を考えた音楽配信とは何か、
きちんと考えた上で、できることからやっていかないと。
ネットという人類史上はじまって以来の大きな産業革命に、
すぐについていけないのはわかるけど、
フルPVが存在すればYoutubeに流出するなんて、
バカでもわかることなんだし、
もっと根本的な対応をしてもらいたい。
私はミスチルは大好きだけど、
どうもタイアップする映画や音楽の質とか、
会報誌の低レベルさとか、
ホームページの見にくさとか、
リリースのタイミングの悪さとか、
誰が悪いのかは知らないけど、
ミスチルを取り巻く周囲の環境が
他のアーティストに比べてあまり良くないと、
常日頃から感じている。
音楽ビジネスで欠かすことができないのは、
究極的には2つしかない。
素晴らしい音楽をつくるアーティストと、
それにお金を払うファンだ。
その2つを円滑につなぐはずの取り巻きが、
アーティストには不利益になり、
ファンにもいち早く届けないという、
おかしなことをやっているとなると、
このネット時代に音楽業界の中間搾取業者は、
邪魔な存在なだけでいらないんじゃないかって話にもなりかねない。
ぜひミスチルとミスチルファンの利益を考えた、
音楽プロモーションのあり方を、
ネット時代に合わせた方法に変えて欲しいと、
切に望んでいる。
9/3発売のミスチル新曲「HANABI」のPV(プロモーションビデオ)が、
つい1〜2日前にアップされた45秒のショートバージョンではなく、
フルバージョンがYoutubeにアップされてます!!!
ものすごい名曲!
きっと何千回、何万回と聴いて、
何度となく励まされるような、
そんな予感が一度聴いただけでもします!!
発売未定の新曲「少年」もPVではありませんが、
テレビで演奏した映像がYoutubeにアップされてます。
こちらはテレビで放送されたものらしく、
すでに消されてしまっているものもあります。
それにしてもまったくバカなテレビ局。
消したって消したってアップされるんだし、
一度アップされたデータはもうあちこちに出回っているんだから、
自分のテレビ局のサイトでアップするとか、時代に合わせた対応しないと。
いい音楽を聴くたびに、
つくってくれる人、ほんと天才!
あなたがいてくれてありがとうと思います。
ミスチルはほんとすごすぎ。
これだけ平然と名曲ラッシュできる。
というわけでおすすめPV、ぜひ聴いてみてください。