・2004-2005:ミスターチルドレンが動き出した!(2005/1/4)
ミスチルが再び動き出した。
2005年、待望のニューアルバムを期待して、最近のミスチルの動きを報告したい。
1:ライブ「シフクノオト」DVD詳細!
2004.12.21にライブDVDが発売された。
私は横浜アリーナでライブを見に行ったのだが、
このDVDに収録された横浜国際総合競技場のライブは結構、曲が変わっていた。
・横浜国際バージョン
「花言葉」「抱きしめたい」をやらずに、
「名もなき詩」「Everything it's you」「Any」「Tomorrow never knows」が増え、
結果としては2曲多い内容。
見ての通り、横国バージョンは、大ヒットシングル曲を追加した内容に変わっていた。
収容人数が多く追加公演ということから、通常のライブとは一味違った内容にしたのだろう。
それをDVDで見れたのでよかった。
見たライブで唐突感のあったしょっぱな4曲目の「innocent world」も、
「youthful days」の次に移動し流れが非常によくなっていた。
「名もなき詩」は毎回ライブでやっているのでとりたてて違いはないが、
「Everything it's you」のこのライブバージョンは非常によかった。
ピアノの演奏でスローテンポゆえに、一つ一つの桜井さんの発する歌詞が、
すごくしみこんでいくような感じ。
そして最後にバンド演奏が加わり、CDのバージョンになり、一挙に盛り上がる。
ぜひライブで聞きたかったな。
「Any」は私は2002.12.21の一夜限りのライブで聞いていたけど、
多くのファンにとってははじめてのはず。
アルバム「シフクノオト」にも入っているので、横浜国際以外のライブでも、
当然やってほしい曲の1つだったのではないかなという気がする。
・特典映像
とにかくよかったのが沖縄公演のみで演奏された「1999年、夏、沖縄」。
シングル「Not Found」のカップリング曲で、まるで吉田拓郎のような曲調なんだけど、
このDVDの演奏を聞くとすごくいい曲だなあとしみじみ思わせる。
ミスチルの幅は広いなと思いつつ、やっぱりこれはミスチルの曲なんだなと再確認させられた。
桜井さんが感極まったのか、この曲を歌っている最中に一瞬、
涙を浮かべたような表情がよかった。
それ以外はとりたててすごい特典映像というほどではない。
もっとインタビューがあってもよかったのにな。
「Mirror」の前のの「インタビュー」より、「タガタメ」を歌う前に挿入されているインタビューの方が、
桜井さんの言葉がいろいろあってよかったけど、
ライブ曲順の途中にインタビューを挿入する、このDVDを作った製作者のセンスのなさをうたがってしまう。
ちなみに今回のDVDの映像面でいうと凝りすぎていて見にくい。
“「24台のカメラを駆使した驚異の映像美」は今後、音楽映像作品の新たなる指標となる”
という宣伝文句がついてるんだけど、意味のない凝った映像が多く、
意味のないアングルのカメラ(ギターの中に入れたカメラなど)もあって、
はっきりいって編集オタクとカメラオタクの自己満足に終わっていて、
ミスチルの力強いライブの魅力を凝りすぎた映像と構成で一部台無しにしているので、
今後このような邪魔くさいDVD編集はほんとやめてほしいと願う。
そういう難点はあるにせよ、シフクノオトライブを何度も見れるこのライブDVDは、いずれにせよファンは必見ですな。
2:新曲登場?!ニューアルバムは今年発売?!
もう聞いた方もいるかと思うが、日清食品の「NO BORDER」の新しいCMに、
発売未定、タイトル未定のミスチルの新曲が流れている。
このミスチルの新曲は日清食品のHPhttp://cupnoodle.jp/で聞けます(60秒聞ける)。
ほんと、すごくいい曲で早く発売してほしい。
ちょうど1月に届いたミスチルファン会報の桜井さんの話によると、
名曲がいっぱいあって、今、アルバム収録曲をどれにするか、どれを落とすか、
といった作業をしていて、多分、今年にアルバムを発売できるのではないかということらしい。
先のDVDの映像の中にも新曲らしきサビを作った桜井さんのギター弾き語り映像もあり、
一日も早く発売してくれることを待ち望んでいる。
3:日本レコード大賞
2004年の大晦日、「日本レコード大賞」になんとミスチルが生出演し、
しかもレコード大賞をとってしまった!
ミスチルは1994年「innocent world」でレコード大賞に文句なしで受賞するも、
大賞を受賞したミスチル自身は出演しないという前代未聞の出来事があった。
今のように権威がなくなってしまってもう番組自体も消滅するんじゃないかという「レコ大」ではなく、
当時はまだまだ紅白と並んで権威があった音楽番組だっただけに、
あの時、出なかったミスチルがなぜ2004年に生出演するのか?
また、「innocent world」や「名もなき詩」、せいぜい「終わりなき旅」ぐらいまでの、
超大ヒットシングル曲を引っさげてというわけではなく、
そんなに知られていない、そんなに売れたわけではない「Sign」で受賞したことも、
実に摩訶不思議な出来事だった。
まあ1つ考えられるのはこの曲はTBSのドラマ主題歌に使われたこと。
2004年に大ヒットした平井堅やORANGE RANGEなどが出ず、
しょうもない出演者ばかりで落ち目のレコード大賞が、
なんとかミスチルに大賞をとらせるからなんとか生出演してくれと、
きっと人気とりのために無理やり頼み込んだのだろう。
ミスチルファンとしては、大晦日に、あまりミスチルを知らない人が、
レコード大賞でミスチルを知ってもらうきっかけになればそれはそれでうれしいし、
大賞をとってくれたのは何もとらないより、そりゃうれしいけど、
それにしてもほんとおかしなレコード大賞だったな。
ちなみに2004年に発売したミスチルのアルバム「シフクノオト」は、
トップ3内に入る堂々とセールスを記録しているのだが、
このアルバムに「Sign」は入っていない。
どうせならシングルカットされていないとはいえ、「タガタメ」をTBSの意向を無視して歌ったらよかっただろうにな。
奈良小1殺害事件の容疑者がやっと逮捕されてまもない大晦日、
「子供らを被害者に加害者にもせずに」という歌詞を聞かせたら、
相当にインパクトがあっただろうが、まあTBSのNHKなみのアホな視聴率稼ぎのために、
ミスチルは利用されたので、そういうわけにはいかなかっただろうけど、
ミスチルファンを広げるという意味では、
ピーク時の売れに売れまくっていたあの頃に出ず、今、出るというのは、
ミスチル事務所的にはよかったのかもしれない。