日本一変な運動会(徳島・伊座利/2009年)



徳島県の小さな漁村・伊座利の運動会は、日本一変な運動会です。
何が変なのか。

@子供だけでなく全住民参加
→人口が約100人、小中学生あわせて約20人と少ないため、
“0歳から100歳まで”すべての住民が参加します。



80歳を超えるおばあちゃんが、
子供たちと一緒に玉入れに参加!



子供と高齢者が一緒に競技に参加



子供と大人がみな運動会の参加者



幼稚園児も参加

A運動会の主役はおっちゃんたち!
子供そっちのけで一番楽しんでいるのは、
地域のおっちゃんたちです。



これ、リレーの最中。
ビールを飲んだらゴールに向かって、
走らなければならないのですが、
子供たちが見守るなか、
腰をおろしてすっかり宴会に!
大人たちでふざけあいも始まってしまい、
ひっちゃかめっちゃかな運動会です(笑)

B大人がルールを勝手に変更!
各競技、決められたルールにのっとり、
競争するのが普通ですが、
ここでは大人たちが邪魔をしたり、
ルールを勝手に変更したりと、やりたい放題!
社会の理不尽さを子供たちに早くから教えるためでしょうか(笑)



魚つり競技に大人たちが邪魔に入る!
子供たち困惑(笑)



網をくぐる競技なのに、
網くぐりを邪魔するおっちゃん登場!



網の位置を勝手に動かし、
競技者を困惑させるなんてことも、
ここでは日常茶飯事!





もはや網くぐりリレーではなくプロレス?!

C賞品がヘン!
毎回、競技が終えると順位に応じて、
賞品が出るのですが、それがヘン!



1等賞は洗剤ですか・・・



ほうきをもらっても・・・



ビールをもらっても・・・



土鍋をもらっても・・・


世にも奇妙な運動会。
それは人口が少ない漁村ならではの工夫。
少ない子供たちのさみしい運動会にしないため、
村人たちがみんなで楽しめる運動会にするよう、
“共楽運動会”と名づけて、みんなで楽しんでいる。

こうした思わぬ工夫が、地域の一体感を促し、
共に支えあい、楽しみ合うことに、
一役買っているのかもしれない。

決められた常識に捉われず、
ここの地域でどんな運動会をすることが、
住民にとっていいのか、
そういうことを考えた運動会になっていると思います。






















































































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