ブタニールカンタ
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池に浮かぶカミサマ
ネパールの首都カトマンズ郊外にある、
ヒンズー教の聖地、ブタニールカンタ。
一風変わっているのは、
池にカミサマが浮かんで横たわっていることだろう。
池のカミサマにお祈りするため、人々は行列をなす。
警備員がいるほどの盛況ぶりだ。
現世での幸せを祈るためなのか、
カミサマの前に設置された“祭壇”に、
我先にと思い思いの“心づけ”をお供えする。
信じる者は救われる、とはよくいったもので、
祈りの対象であるカミサマの存在を、
どんな形であろうと信じることができない限り、
神頼み=他人頼みはできない。
人は弱く、そして愚かな動物だ。
だからこそ人を超越した神なる存在をこしらえて、
そこに祈りを捧げることで、
自らの罪深さを律し、
心を強く持ち、
願いを他者(神様)に預けることで、
現世を生きるのに身軽になれる。
カミサマは何だっていい。
池に浮かぼうが、洞窟にいようが、
道端にいようが、神殿にいようが。
人がカミサマだと信じられる物体があれば何でもいいのだ。
何の宗教を信じるとか信じないとかいう以前に、
自らの行動を律するカミサマ=もう1人の自分を、
自らの心に持てるかどうか。
カミサマは何だっていい。
カミサマなるもの=自分を律するものを、
自分の心に持ち、それを実践できるかどうかに過ぎない。
あなたの心の中に、カミサマ(=心強き自分)はいますか?
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